ネットワークの発達により、それを管理するネットワークエンジニアやサーバー管理者は求人需要の高まっている業種である。ソフトをローカル環境にインストールして動かすのではなく、サーバー上で動かして作業する業務の比重が大きくなっているため、ネットワーク管理者を社内に置いておきたいと考える企業は多い。
パソコンを扱う仕事ではどんなものにでも言えることだが、特定のソフトやプログラミングを学んでいても実際にその会社に就職した時に、必ずしもその技術を使うとは限らない。そのため狭い範囲の知識を習得しておくよりも、より広範囲な知識を学んでおいた方が就職には有利である。
そういった広い知識の有無を判別できるのが資格である。パソコン関係の資格ではソフトの操作スキルを認定するものが有名だが、ネットワークエンジニアを目指すならもっとプログラム寄りの資格を取っておいた方が良い。
まず目指したいのは基本情報技術者試験の資格だろう。システムやネットワーク、データベースなど全般的な知識を求められる試験で、これを持っているか持っていないかでパソコンに関するスキルがどのくらいなのかが判断できる。
サーバーを管理するネットワークエンジニアを目指すなら、その知識を特に問われるネットワークスペシャリスト試験がお勧めである。どちらも国家試験であり、合格率が15~20%ほどしかない難関だが、それだけにその資格を持っている人はそれなりの待遇で就職活動が行えると言われている。